雰囲気ガス製造

わが国の自動車、電気製品、各種工作機械等は、質、量共に世界のトップレベルにあります。
そこまで至るには製造法の改良に多大なる努力がなされ、部品精度の向上、耐久力アップ、コストダウン等が図られた結果です。
これは特に、金属熱処理業界における雰囲気熱処理技術が大きな進歩を遂げた結果であり、現在も重要な役割を果たしております。金属熱処理技術は金属を特殊な雰囲気ガス内で加熱、冷却を行い、その材料とガスの間におこる化学反応を制御することによって、ガス浸炭、無酸化焼入、浸炭窒化および光輝焼鈍等の処理を行うことを可能にしました。
これらに使用されるガスは、天然ガス、プロパン、ブタン、アンモニア等を原料として、当社触媒と接触分解することによって製造されています。
当社触媒は耐熱性や強度などに優れており、長年にわたり金属熱処理用雰囲気ガス製造用に広く使用されています。
用途 |
製品記号 |
内容 |
アンモニア分解による
窒素、水素の製造 |
N134 |
ニッケル系(リング打錠) |
N135 |
ニッケル系(球) |
N135L |
ニッケル系(球) |
天然ガス、プロパン、ブタン等
の部分酸化による変成ガス
の製造 |
N174F |
ニッケル系(立方体) |
N174YS |
ニッケル系(リング打錠) |
N174FNR |
ニッケル系(立方体) |
N174YNR |
ニッケル系(リング打錠) |
N175B |
ニッケル系(球) |
N175L |
ニッケル系(球) |
N134、N135、N135L
- アンモニアガスを高温で分解して窒素、水素の混合ガスを発生させます。
- 浸炭をさけるステンレスの光輝加熱、銅および銅合金の光輝加熱などに広く使用されています。
N174F、N174YS、N174FNR、N174YNR、N175B、N175L
- 天然ガス、プロパン、ブタン等を高温で部分酸化して変成ガスを発生させます。
- ガス浸炭、光輝焼入、焼鈍などに広く使用されています。
- 触媒の前処理時間を短縮するために、あらかじめ還元安定化処理を施したタイプもご用意しています。
- 低温変成用タイプもご用意しています。